世界中で猛威を振るう新型コロナウィルス…。
ついに、大相撲にもその影響が・・・。
その感染拡大を受け、日本相撲協会は3月8日、正に本日初日を迎える大相撲大阪場所を、史上初となる15日間無観客での開催へと踏み切りました。
その損害額は、10億とも想定されます。
相撲人気が高まり、以前に比べチケットが格段に取り辛くなって来た昨今、苦渋の決断であったであろう事は、想像に難くありません。
しかし、一相撲ファンである私は、賢明な判断であったと思っております。
中止か、無観客開催かで揺れている間、私の心も毎日揺れ揺れでございました。
国技のピンチ…!! 中止にならず、本当にヨカッタアアアアアァァァァーーーーー!!(心の叫び)
観客が一人もいない、静まり返った館内…。
例え平幕が横綱を破ったとしても、座布団が乱れ飛ぶ事の無い館内…(座布団を投げてはいけません…)。
観客の声援が、勇気を奮い立たせ、力を増幅させる事も多い事でしょう。
今場所の力士は、目の前の取組相手だけでなく、かつて体験した事の無い静寂という見えない敵とも闘わなければなりません。
前代未聞の大相撲無観客開催、その静寂はこう楽しめ!
さて、嘆いてばかりもいられません。
今場所は、前代未聞の無観客の静寂を、不謹慎な言い方かもしれませんが、楽しむしかありません。
大相撲無観客開催 ●静寂の勝手な楽しみ方 其の一
今場所はテレビ中継とラジオが頼みの綱!
特にテレビ中継では、無観客・無歓声の為いつもは決して見る事の出来ない力士の表情や一面を見る事が出来るはずです。

ちなみに、こちらは先場所、横綱白鵬から金星を挙げた瞬間の遠藤関の舌ペロの表情!
昨年の九州場所12日目で白鵬の左の張り手からの右のかちあげをマトモに喰らってしまい、土俵に崩れ落ちてしまった事から、この日の立ち会いに注目が集まりました。
同じ立ち会いで挑んできた白鵬に対し、臆する事なく踏み込んだ遠藤!前回と同じ轍は踏まなかった。スゴイぜ!サスガ頭良いッ!!(心の声) 白鵬のかちあげをかわし、見事勝利!!
いつもは勝ってもクールビューティ(むしろ仏頂面ともいえる )遠藤関ですが、この時ばかりは嬉しさがこぼれ落ちました!

遠藤が笑った…!!!!!
クララが立った!!!くらいの衝撃!我が家は家族一斉に立ち上がり、拍手喝采大騒ぎ♬
大歓声と遠藤コールに包まれた国技館!だからこそ、思わず表情が緩んでしまったとも言えるかも知れませんが、無観客開催で静寂に包まれる今場所は、どんな力士の新しい表情が見られるのか楽しみです。
大相撲無観客開催 ●静寂の勝手な楽しみ方 其の二
音。
力士同士がぶつかり合う音。それは、相撲観戦の醍醐味の一つでもあります。
自らの身体を日々の厳しい稽古やトレーニングにより鍛え上げ、それは武器であり、同時に防具でもあるのです。立ち会いの衝撃たるや、小型トラックの衝突とも言われます。毎度交通事故ですよ。頭と頭でぶつかり合う時のゴッツンコの鈍い音など、凄まじいんです。
それに、呼び出しや行司の呼び上げ。
「に〜し〜○○、ひが〜し〜XX」というアレです。
いつもは館内がガヤガヤしていて、ガヤガヤや歓声や実況にかき消されてしまう事も多いのですが、無観客開催の静寂に包まれる今場所は、その声を十分に堪能する事が出来るでしょう。
ちなみに私のお気に入り呼び出しさんは、邦夫さん(ファンの間では『邦オペラ』と称される程の、エエ伸びの美声)
行司さんは木村秋治郎さん(ら行の巻き舌がステキングな、よく通る美声)です。この時は巻き舌ではありませんでしたが。そして、現在は昇格されて、中入りの触れをされていません。
大相撲無観客開催 ●静寂の勝手な楽しみ方 其の三
あとは、純粋に大相撲中継を楽しみましょう。
前代未聞の大相撲無観客開催を、NHKがどう料理してくれるのか、非常に楽しみです。
おまけ 無観客開催でも懸賞金を出す! 永谷園の英断!
懸賞金とは、取り組み前に呼び出しさんが、懸賞した企業名の書かれた懸賞旗を持って土俵を回るアレですが、主に場内の観客に向けて行われる宣伝です。懸賞は1本につき7万円(令和元年9月場所以降)。内力士の取り分は3万円。
懸賞を取りやめる企業が殆どですが、永谷園は「こんな時だからこそ、力士の励みになれば」と、これまで通り懸賞を出す事を決めたそうです。
1本7万円の懸賞を、1日複数本。それを15日間…。
何という漢前な英断…!!
これから永谷園のお茶漬けをしこたま買おうと心に決めたのでありました。
とにかく、無観客開催が決定されたからには、ファンとしては応援するのみです。
一人のウィルス感染者も、怪我人も出ない事を切に祈るばかりです!!